08 Second half

H20年9月12日 金曜日
野池〜忍野
MAK・オトン・オカン

昨晩、「MAK、明日は何処行くんだ?」遊んでる息子に良いのかよ。
「T湖かI湖かS湖かな〜。」「T湖なら行こうかな。」急にオトンが参戦。

そんな訳で親子3人、6時出発で隣の県の湖に向かう事に。
ギル狙いなのでスピニング、フライの二刀流。久々だけどどうかな?

空いてるバイパスを1時間ぶっ飛ばして無事到着。
ん?何じゃこりゃあ〜っ!かつてないレベルの大減水。
一応ポイントを幾つか回るも魚類の息吹は皆無。時折湖底からガスがボコボコと吹き出るのみ。

「こりゃダメだな〜。」釣りは諦めて両親にノンビリしてもらおう。
するとオトンが「富士五湖とか忍野の方に行ってみよう。」と提案。
ここからでは、かなり戻って更に北へ向かわなければならない。気が乗らんなぁ。

「忍野は釣りは難しいよ。鱒の準備全くしてないし。」
今日はバス、ギルと遊ぶ用の支度しかしてない。もっとも、最低限の装備はあるが。

まぁ両親と観光でも良いか、と来た道を戻って北に向かう。
途中、ふと以前通った野池が気になり寄り道。ここは激戦区だからなぁ。どうせ混んでるだろ。
あれ?誰もいないぞ。一応やってみるかね。オトンと2人で釣り開始。

俺はワームとフライの二刀流。超マイクロバスが見えたのでフライで狙う。
するとバシュッ!元気良くフライにアタック!やった〜!今年初バスGET!ちっちゃ〜!


このサイズでも久々のバスに嬉しくなってしまい、ちょいと遊んでもらう。


ワームでもGET!あ〜楽しい。


オトンを呼んで釣り方を教えるも「俺はデカイのを釣るんだ。」と言う事を聞かない。勝手にせい。
俺はワームでちょいとサイズUP!いや〜バスも楽しいねぇ。


車がやって来て50〜60代のアングラー登場。
コイツが怖くて・・1人でずっと喋ってるのだ。動きも明らかにおかしい。必要以上にダンサブル!
こりゃ危険な香りがプンプン。狭い池だし、バッティング必至。なるべく反対側に回る。

しかしキティ(キチGUY)が追跡して来る。
その間もず〜っとブツブツ。その声がデカイ。しかもニタニタ。
精神疾患の症状の独語、空笑が見られる。精神病院で介護やってたからねぇ。すぐ分かるのよ。
歩くのも超セカセカ。メッキでも食えない程のハイスピードリーリング。これは・・参った。完全にモノホンだ。

オトンも自然と避けている。
チビバスだけだし、キティに関わりたくないので車へ。


するとキティがコチラに猛スピードで歩いて来る。走ってないで歩いて速いから怖い。
分かりにくいかもしれないが、ふざけてる踊る石橋貴明のようなカクカクした動きだ。
ザッザッザッザッ!遂にトランクに荷物を積む俺のとこまでキターッ!

「ここは何か釣れます?」「いや、何も。」「コンコン当たるんですよ!コンコン!」
口の両端に白い泡がついてるが(こんな人ばっか)、思ったよりまともか?

「人が多いからボトムずる引きか?いや、この場合・・コイの動きが・・。」
何やら自論を大声で展開し出した。視線がやばい〜。動きもおかしいし・・。

「ここも有名ですからね。人がひっきりなしに来るし。」「でもバスが居ればワームを変えれば食う!」
いきなりタメ語でおかしなテンションになってきた。語尾に力がある。

「バスはカラス!カラス!学習能力が・・バスは・・カラス!頭の・・」キタキタキターッ!キチGUYキターッ!
「ああ、そうですか。」「富士五湖で53センチ!48センチ!見た?」「・・・見てないですけど。」
何の脈絡も無いとこに話題がすっ飛んでるが、刺激しないように応対。
面倒なので右フック顎にぶち込んで失神させたかったが、そうもいかず。

ふと彼の車に目をやる。OH〜!これは完全にキテますがな〜。
カワイイぬいぐるみがぎっしりレイアウト、能登半島のペナント、何処かの提灯、訳が分からん。
ミラーには変な呪いの人形みたいのが首吊ってるし・・。とにかくゴチャゴチャと車内は様々な物で溢れ返ってる。
その物に統一性が無いのがキティの特徴。こういう人が普通に車運転しちゃうんだもんなぁ。

そう言えばこのレベルだって入院してない人もいっぱい居たし、もっと酷いのも外出、外泊許可おりてたっけなぁ。
あ〜世の中はキティが溢れてるんだもの。凶悪な犯罪だって起こるわな。

「釣れないから帰りますよ。」「ワームのね!バスは・・・。」面倒なので適当にフェードアウト。
オトンのとこに逃げる。キティは「それじゃ・・いやダメだ!富士五湖の・・。」まだ何か言ってる。

車に乗り込んで、ラフな運転で去って行くキティ。ふう〜。何とかやり過ごしたか・・。
皆さん!ゴチャゴチャと物が溢れてるパジェロミニに気をつけろ〜!(パジェロミニの人ゴメン)

「ちょっと!さっきの奴、完全にイカレてた〜!」「何かブツブツ言ってたもんな。」
「あんな速く巻いて釣れっこないよ。セカセカって動き回ってるしさ。」「話しかけられて大変だったんだよ〜。」
両親とキティ話で盛り上がる。オトンはバイト1回きりでダメらしい。移動しますか。

「あ〜アイツのせいで凄い疲れた・・。」フラフラしながら北上。無事に忍野周辺に到着。
先ずは忍野周辺をドライブ。花の都公園を外から眺める。駐車料金取られるからね。
それでも両親は「綺麗、綺麗!」と大喜び。良かったわ。

そこから芝草漁協の駐車場に入れて日釣り券を買う為に、張り紙の番号にTEL。
電話を受けた近くに住むオジサンかオバサンがチャリや車で売りに来てくれるのだ。
漁券を2枚買ってオトンと支度する。オカンはオトンと一緒に歩くらしい。

正直、忍野の難しさを嫌という程知ってるので、ここは軽く流して富士五湖へ向かいたいとこ。
「釣れなくても1回やってみたかった。」オトンは既に満足状態。

あ〜ここって長いネットないとランディング出来ないんだよね。今日持ってないわ・・。
「釣れたら困るなぁ。」「釣れないから大丈夫だって。」万が一掛かった時にどうするかを説明。
「ぶち抜いてビタン!はダメだよ。ネットないから、抜き上げられた場合、せめて草のとこに置こう。」
それでも鱒類には良くないのは承知、スミマセン。ま、そんな事にはならんだろうな〜。

ここは俺が最後に来た時と同じならば、毎月第二土曜日に放流する。
従ってその後の1〜2週は比較的釣りやすい。しかし日が経てば経つほど、スレまくる。
次の月の第二土曜に近づくにつれて学習し超手強くなるのだ。

ここまで書けば分かるよね?次の放流日って明日なのだ!今日が最もスレてる状態。
鱒達は1ヶ月、この激戦区忍野で多くのアングラーにあらゆるフライやルアーを見せられている。
ギル、バス相手にノンビリ、といったテンションと装備で来てしまった我々に勝算は無い・・。

釣り場に行くと魚は居る。いつもの事だ。わらわらとトラウト達が泳ぐ姿が見える。
しかし・・・やっぱり釣れない。スレまくり。上手い人なら釣れるんだろうけど、素人2人では歯が立たん。

俺は切り札の自作フェザージグをキャストしまくるもチェイスのみ。
オトンはとっかえひっかえルアーを変えまくるのだが、チェイスすらしてない状態。

それでも魚はいっぱい居るし、涼しいし、水は綺麗なので(ゴミは凄いが)、釣りは続行。
テクテク先に進むも厳しい。途中フライマンに声をかけられる。暫し話す。
フライでも全然ダメらしい。上手い人でもポツポツだと。時間も時間だしねぇ。

ルアーはかなり厳しいらしい。丁度そのフライマンの知り合いらしき3人組が最下流域から戻って来た。
「どうだった?」フライマンがたずねると「ダメです・・。」
「食わせられた?」「いや一回も食わせられなかったです・・。」
この時点で王大人の姿がハッキリと・・・。

ダメなら色々遊んじゃえ!と自作トップコガネムシをシェードにキャスト。
するとガボォッ!「うわぁ〜食った〜!」ビビリアワセですっぽ抜け・・やっちまった・・。
千載一隅のチャンスを・・。俺の馬鹿ぁ〜っ!

「今さ!デカイのがこれ食ったけどバラシちゃった!」「そうか〜。俺が釣ってやる!」
オトンは脳天気で良いなぁ。あ〜折角自作トップで出たのに〜。

その後、トップを投げまくるも不発。幻だったのか・・。
自作フェザージグに戻す。チェイスはあるが鼻先。どうしてもバイトさせられん。
オトンはとっかえひっかえ諦めずにやってる。ダメなのにカワイソウだ・・。

テレテレやってると「MAK〜!釣ったぞ〜!」オトンが叫びながら歩いて来る。
「マジ〜!?すげぇ〜!」何とオトンの手にはブラウンが!


「ルアー何?」「これ。」「え〜!これ〜!?」
何とオトン、マールアミーゴの14g(重っ!)でブラウンGET!恐らく忍野で初の快挙かと・・・。
凄い男だ・・。セオリー無視の大胆なルアーセレクト(知らないだけ)が当たった。

これで一気にテンションUP!ここまでフライマンにすら釣れてるとこを見てないのに、まさかオトンが。
俺も頑張らねば〜!気合いだ!×10、オイッオイッオイ〜ッ!アニマルさん好きです。

自作フェザージグをオレンジに変えてキャスト。
藻の間をスルスルと通す。すると!数匹でチェイス!食ったぁ〜っ!
グワングワンとヘッドシェイク!これは・・・ブラウンか?!

はっ・・足場が高い。ネット持ってないし・・。オトンは4lbでぶち抜いたけど、こっちは3lb。
でもやるっきゃない。タイミングを見て・・草むらに・・てぇい!おっしゃあ!ブラウンGET!


下に置いてしまったので慌てて撮影してリリース。オトンのよりちょっと小さかった。
これでMAK父子のテンションは更にUP!オトンもマールアミーゴでチェイスさせまくり。

夢中になるオトンを見守るオカン。


フェザージグに再び猛チェイス!食った〜!
キュウウン!今度はいきなり突っ走る!そしてジャ〜ンプ!ジャ〜ンプ!
もうドキドキのアドレナリン垂れ流し!40cm位のニジマスだが、派手に暴れる。

抜こうと思いきや、さっきのブラウンよりも遥かに重い。
ダメかな・・・先に写真を撮っておこう。高い位置からズームで撮影。ファイトしながらなのでピンはイマイチ。


覚悟を決めてドリャ〜ッ!よっしゃ3lbもったわ〜!ニジマスGET!
これも草むら置きなので慌ててパチリしてリリース。頬は赤く、丸まる肥えてました。


この後も探りながら下流へ。しかし2人共、あと一歩で食わせられず。
俺は自作トップで何度も水面炸裂!しかし乗らない!でも楽しい!
タフな忍野でこんなでかい(フライに比べてね)トップに出るとは思わなかったなぁ。

流石に付き添いのオカンがフラフラになって来たので終了。
車に戻って水分補給。帰りに買物もしなきゃならんので帰路に。実釣3時間位か。
渋かったけど大満足で忍野を後に。オトンが釣ってくれたお陰で俺も釣る事が出来たわ。

帰りに釣具屋でジグヘッド購入して、大型スーパー?に寄って帰宅。
両親を乗せてドライブ&釣りで結構疲れたけど、オトンが大喜びしてたので良かった。

また何処か一緒に釣りに行こうと思う。釣りが親孝行になれば良いなぁ。
俺って他の事出来んからね。

RESULT
野池
MAK ブラックバス12匹
フライ・簡易自作ワームにて

忍野
MAK ブラウン1匹・ニジマス1匹
自作フェザージグにて

オトン ブラウン1匹
マールアミーゴ14gにて



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