09 Second half

H21年7月15日 水曜日
柿田川フィッシュストーリー
MAK・オトン・オカン

オトンに誘われ続けてた管釣り釣行・・正直あまり行きたくない。
釣りモノが少ない時期ならまだしも、この時期の海はワンダーランド。
何が釣れるか分からないワクワク(死語)感が最高なのだ。

それを夏になってまで管釣りに拘るオトン。
どうやら俺が苦手な「管釣りしかやらない人」になってしまったようだ。

今回は予てからキャストやノットや何やら色々と勉強していたオカンのデビューがあるので仕方ない。
思いっ切り気乗りしないが付き合う事に。

オトンお得意の猛烈セッカチのせいで7時半にKFS到着。8時からだってのに早過ぎ・・。
そわそわとそこら辺をうろつくオトン。死ぬまでこうなんだろうなぁ。

タックルのセットをして受付時間を待つ。
管釣りでは見かけないであろう、ホーネットスティンガー&98アルテ1000&ベーシックフロロ3LB。

オカンは海で2回かな?練習した時にはセンスを感じた。
全く経験がない分、教えられた通りに全てをこなすので良いらしい。

オトンが3時間券を3枚買ってやって来た。既に慌てている。もはやコントの領域だ。
他に車は3台、これじゃ空き空きだってのに・・。

先ず南1〜2号池でやってみる。オカンはオトンに押し付けておいた。
自作のMAKペンでボコボコ。蜂針だとパワーがあるので魚のコントロールがしやすい。


このサイズだと結構ヒイヒイ。KFSの魚は引くなぁ。


バコッと出ても乗らないのでスプーンにチェンジ。
面白老夫婦を見るとオカンは無事にトップで1匹釣ったようだ。
しかしその後はフッキングに苦戦してダメらしい。練習したのはジグヘッドのスイミングだけだからね。

俺はスプーンで1投1匹、最近放流しまくったとKFSのHPで見たとおり。
釣れない管釣りが多い中、初心者でもこれだけ楽しませてもらえるのはありがたいですね。

オカンが色々トラブってるのにオトンは知らん顔。昔っからこうだ。
この男、馬鹿だアホだ言うだけで、人に何かを教える才能が無い。

対する俺は格闘技でもゲームでも釣りでもエロでも、コーチの才能はあるらしい。
皆が皆、超分かりやすいと言ってくれるからね。

見るに見かねてオカンを呼び寄せる。
しかしこの周辺は御近所から「話し声がうるさい」と苦情が出てるとこ。
オカンに色々教えるにはどうしても喋らなきゃならんのでビクビク。小心者爆発だ。

海でネンやら何やらを釣らせた際、アクション無しのステディリトリーブはキッチリ出来るなと思っていた。
それならスプーンだろうと適当なのをオトンの大量在庫からくすねる。

「右手でラインを押さえて、左手でベールをかえして、耳の辺りで離す・・。」
ブツブツと念仏を唱えながら、1つ1つ確認するオカン。キャストするのに2分かかる。

KFSの御婆ちゃん?が死魚をさらいにやって来た。
「母親は今日初めてだもんで色々ご迷惑かけます。」と挨拶。
「あら〜投げられるだけで凄いわ。アタシは何回も教わったけど覚えられなくて嫌になったよ。」
御婆ちゃん、なかなか面白い。

「優しい息子さんで良かったね〜。」「は、はぁ・・。」
この歳にしてパラサイトなニートとは知らない御婆ちゃんの言葉に困惑するオカン。

コツを掴んだオカンはスプーンで入れ食いになってしまった。
63歳にして初の管釣り、それでこれだけ釣れれば上出来でしょ。


2号池のオトンは沈黙シリーズ。俺は教えながら入れ食い。
こちらにネットが1つしかないので、どちらかが待ってる状態。


オカンはマジでセンスがある。現段階で釣りスキルはオトンを遥かに凌駕している。


付きっ切りで教えてたので話し声がうるさかったかもしれない。
周囲の皆さん、並びに御近所の皆さんには御迷惑をおかけした。

これは結構でかかった。蜂針でも苦戦するのがKFS。


ステップアップさせようと、ランディングも独りでやらせる。
最初の1匹目は戸惑ったが、数匹こなせば後は順調。


少し人が増えたので、これ以上ここで喋りながら釣りは迷惑だと思い(とっくだが)移動。
誰も居ない南5号池へ。ここは7月末までキープ無制限。

超節約気質のオカンは、食材確保が出来なければ管釣りなんぞ持っての他という考え。
だから毎回面倒なのだが仕方ない。寄生虫の身、文句は言えない。

5号池に移動直後、良いサイズがオカンと2人で入れ食いに。


5号池は初めて来たが、なかなか良いですね。今は放流量が多いからかなぁ。


時間終了間際だというのに未だ2匹のオトンを呼び寄せる。


本日最大を釣ってご満悦のオトン。魚の扱いが酷いが、キープするので許して下さい。


5号池でも基本に忠実にスプーンを一定の速度で巻き続けるオカン。
やたら釣ってる。クランクやトップもやらせたが、スプーンが良いとの事。


ここでスタッフの高田さんが死魚さらいに。
「終わるまでキャストしないで下さい。」との事なので暫し休憩。

オトンはこの隙に延長しに行った。いつも大反対のオカンもまんざらではない様子。
「どうだ?面白いか?」「うん、面白い。」オカンが楽しそうで良かった。

高田さんが池から上がって来て「どうですか?ここ釣れてますか?」と声をかけてくれた。
「あ、どうにか釣れてます。」「ここは少し難しいんで、もしダメなら1〜2号とか北にも行ってみて下さい。」
プレッソの生みの親でもあり、この業界では有名な人だが、少しも偉ぶらず優しい印象の人だったな。

全員1時間延長、流石に難しくなってきた。俺はクランクでポツポツ。


オカンは相変わらず機械仕掛けの人形のようにスプーンをキャストして巻き巻き。
オトンは最後の1時間は調子が良かった。人が釣れなくなると釣れだすオトン。

オカンもポツポツと釣り上げている。40UPも連発。やりとりも様になって来た。


4時間があっという間に終了。すっげえ疲れた・・。
片付けをして、受付に挨拶にいくオトン。毎回終了後は何処の管釣りでもそうしている。
こういう所は見習うべき人間だのだが・・他に問題があり過ぎだ。

帰宅後はオカンの爆釣劇に話が弾む。オトンの撃沈劇にも。
本人がモチベーションをもってて、教える人がキッチリ教えれば出来るようになるんだなぁ。
63歳からルアーを始めて、こうして普通に釣りが出来るようになるってのは良い事だ。

今回は世話を焼きまくって疲弊したけど、オカンが喜んでたので良かった。
趣味も娯楽もないオカン。今後、釣りを通じて「楽しい」と思える時間が少しでも増えれば良いなと思う。

初心者でも釣らせてくれたKFSさん、本当にありがとうございました。
良い親孝行が出来ましたよ。

RESULT
KFS
MAK ニジマスそこそこ
オカン ニジマスそこそこ
オトン ニジマスちょっと



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